詳説・感情を鵜呑みにしない思考-31:「命」と「無」への道筋を知る-5
では今回の
「感情を鵜呑みにしない思考」という
解説シリーズに合わせた、
「命の答え」とそこに至る
「過程」についての、
ハイブリッド心理学の考えを書いてみたいと思います。
ゴールから逆順に、
前提過程を追ってみましょう。
「命の答え」ゴールとなる
「命の答え」は、すでに
語り尽くされている言葉になります。
これはもう
論理を超えた話です。
ていねいに論理をきわめた先に、
理屈を超えて、私たちの
心が望むものです。
「もしこうであれば」という
前提論理があって成り立つ望みが
捨て去られた先に、
もうなんの論理も必要とせず、私たちの
心が見出す、
純粋な命のガソリンです。
それは、私たちは「命」という大きなつながりの中で生きており、今生きている「自分」というのは、その中でのほんのいっときの仮の姿でしかないということです。
だから、このいっときの仮の姿にあるさまざまな不完全性を全て受け入れ、このいっときの仮の姿である「自分」に与えられた役割を果たせるよう、今を最大限に生きればいいのだということです。
そうして今の命をまっとうし、再び「神の国」に還ればいい。私たちの命は、そのあともまた新たに何度でも生き還るのです。命、そして愛は、そうして永遠に続くのです。
だから、もう何も悩み怖れる必要はありません。
「感情と行動の分離」の先に・・もちろんこうした
「答え」に至ったことは、まずは
「神経症」や
「人格障害」といった
心の障害の
治癒理論として
この心理学の探求をしてきた私にとって、
予想だにしなかったことでした。
それも、
子供の頃から
徹底した科学思考を旨とした私が、です。
しかしそれがまさに、
「感情と行動の分離」という、
この心理学の
実践の
最大基本姿勢の先に導かれるものであるのを感じています。
徹底した科学思考によって生きてきたからまさに、そこに至ったのだと・・。
なぜなら、まさにその
姿勢によって、
論理的思考を旨とする
「自分」というものと、
論理を超えた
「魂の感情」という、
2つの存在が
自分自身の中で対話をするということが起き始めるからです。
「心」と「魂」の対話です。
その14『実践の流れその3・自分の未熟と病みを認める』で絵を示した、
「変わっていける人」の構図ですね^^。
そして私たちが
根本的に何を望むかという
人生のガソリンは、むしろ
理屈のないものほど
純粋なものであることを、論理思考を旨とする
「自分」が認識するからこそ、人生の答えは
「魂の感情」の方に
示されることを感じるようになるのです。
そうして
「魂」の感情が、上の
「命の答え」へと導くのです。
この
歩みの全体は
『入門編下巻』で書いていますが、ここでは
「感情を鵜呑みにしない思考」という
視点から、こうしたことが起きる
心の仕組みというのをちょっとくわしく
考察説明してみたいと思います。